日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』 前期

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近代日本画の代表作が集まると聞き、上野に見に行ってきました。学生時代数年間油絵を齧っていたので西洋絵画には多少なりとも馴染みを感じているのですが、そういえば日本画ってあんまり見たことないな、どんなもんなんだろう、と前から気になっていたのです。

  • 会場:東京都美術館
  • 日程:2014年1月25日〜2月25日(前期)  2014年3月1日〜4月1日(後期)
  • 料金:1400円 (大人、当日券)


さて、「日本美術院再興100年」と仰々しく名付けられたこの展覧会ですが、ポスターやチラシによれば、これは以下の経緯からきているようです。日本美術院明治38年(西暦1898年)岡倉天心によって創立されたものの、大正初年には事実上の休止状態に陥りました。大正3年(西暦1914年)に横山大観や下村観山らが中心となって再興、以来戦中の2年を除き毎年秋に院展は開催されています。途中から試作的な作品や小規模作品が中心となる春の院展も加わり、春と秋の年二回の院展は継続され現在に至ります。今年、平成26年(2014年)は日本美術院の再興から100年目にあたるため、それを記念して院展の代表作を集めたのが今回の展覧会なんだとか。


平日の午後に行ってきたせいか、はたまた冷え込んだ曇り空の日だったせいか、人も少なめで見やすかったです。



以下、特別印象に残った作品について個別に感想を書いてみました。


安田靫彦 『飛鳥の春の額田王

教科書、国語便覧、社会科資料集などでおなじみの作品。おそらく日本の学校で教育を受けた人なら一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。それだけにあまり新鮮な感じは受けないだろうな、などと見る前は思っていのですが、実際に実物を目の前で見てみたらそのインパクトにハッとしました。春を思わせる柔らかい緑と赤の繊細ながらも美しい彩り、まろやかな線、女性をテーマにしている作品にふさわしく実に優美です。予想していたより大きな作品でもあり、印象深かったです。
ちなみに同作者の『卑弥呼』も展示されていました。こちらの作品も良かったです。

横山大観 『紅葉』

6曲1双の屏風に描かれた大作です。川辺に立つ紅葉の木を描いたものですが、流れ行く川の水の深い青、水面に大きく張り出す紅葉の鮮烈な赤さ、そのコントラストが素晴らしかったです。紅葉も一枚一枚丁寧に描き分けられており、見ていて飽きません。迫力たっぷりで豪華絢爛、贅沢な気分になれる作品でした。あまりにも気に入ったのでミュージアムショップでこの作品のポストカードを買おうかなと思い手にとったのですが、小さなポストカードになってしまうとやはりどうしても魅力は減ってしまうものですね。当たり前ですが、どどん!と見る者に与える存在感や迫力は実物にはかないません。

小倉遊亀 『径』

青空を背景に、籠を片手に提げ日傘をさす母親、その後ろを黄色い日傘を掲げて白い服の幼女が、さらにその後を犬が歩いている様子を描いた作品。女の子のぷにっとした短い足がとても可愛いし、両手で日傘を高く掲げる仕草も幼い子らしくて微笑ましいです。明朗で清爽な雰囲気を放っており、しみじみ良い絵だなぁと思わず見入ってしまいました。
同作者の『舞妓』も非常に可憐で良かったです。白い着物の裾の模様が細かく描き込みされていて綺麗でした。

梅原幸雄 『神灯につつまれて』

平成4年製作ということなので本展の中ではわりと新しめの作品(といっても20年以上前のものですが)。初めて見る絵でしたが、一見してすぐに惹きつけられました。インド人でしょうか、赤い薄布を頭から上半身に纏わせた二人の若い女性(そのうち一人は腕に赤子を抱いています)が正面を向いて立っています。光を通す赤い布は彼女達の身体のラインを一部透かしつつ身を包んでおり、なんとなくその神秘的な様子を神灯に見立ててタイトルをつけているのかなと思いました。エスニックな香りを放つ題材というだけでもうインパクト大ですが、暗い背景に赤の印象的な力強い色使いも、モデルの真っ直ぐな眼差しも求心力がありました。



その他印象に残っているものを下記にメモしてみました。

堅山南風『大観先生』、西田俊英『プシュカールの老人』、大野百樹『谷川岳』、小林古径竹取物語』、平櫛田中『酔吟行』、川端龍子『佳人好在』、下村観山『白狐』『弱法師』、中村岳陵 『婉膩水韻』

日本語からたどる文化(’11)  第6回

この「日本語からたどる文化(’11)」という番組は、以前テレビで偶然第2回の「名前」の回を視聴したことがあって、結構面白かったので記憶に残っていました。


土曜日、「身体」がテーマの第6回が放映されていたので、メモを取りつつ見てみることに。
身体にまつわる日本語表現を取り上げたり、身体を使った言葉を使わないコミュニケーションについても触れていました。


ハグ、握手、お辞儀など「表象記号(エンブレム)」という身体動作について解説したときに、これは学習しないと身につかないという話が興味深かったです。自身の文化のエンブレムならば、幼い頃から自然とどんな時にどのように行うかは自然と身につけますが、異文化から来た外国人はそうはいかない。女性の日本人講師の方はアメリカ留学中に、きつく抱きしめすぎてしまったり身体を触れ合わせるのが長すぎてしまったり等といろいろ失敗しつつ、ハグの仕方を学んだそうです。外国の言葉ならば教えてもらえるけれど、外国のエンブレムはあまり改めて教えてもらう機会も少ない、とも言っていました。確かに国内の日本人同士でハグするってまずないもんなぁ。ハリウッド映画とかでハグするシーンというのはよくあるので、簡単に自分でも出来るんじゃないかと軽く考えてしまうけど、じっさい異文化における自然な振る舞いって意外と難しいのかもしれませんね。


あと、「発話調整子」という身体動作の「視線」についての例で、二人の人物が会話しているVTRが出てきたのですが、それも面白かった。「人と会話をする時は相手の目をしっかり見なさい」とはよく言われるマナーですが、実際の会話の様子をじっくり観察してみると必ずしもそう単純ではないのだ、とのこと。聞き手はしっかり相手の顔を見るけれど、話し手は視線をはずし相手の顔を見ないことが多いのです。二人で話していると話し手と聞き手は頻繁に入れ替わりますが、「聞き手は相手を見て、話し手は相手を見ない」というのは誰がどちらの役割を果たしていても共通しているそうです。あまり意識したことはなかったけれど、言われてみれば確かに私もそう振舞っているかもしれません。面白いなぁ。


この第6回は用語の解説が多くを占めていました。最後に日本社会の同質性を前提とした高コンテクストコミュニケーションスタイルという言葉が出てきましたが、これについてはちょっと解説が少なくて消化不良かも。次回もその辺りの話が出てくるようなので、見てみたいと思います。





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以下、覚え書き。


■体を使った日本語表現は主に3つに分かれる。

  • 体の部分を使った表現  例:首をかしげる   
  • 慣用句  例:足が出る、顔が広い、首が回らない
  • 体の一部で人全体を表す表現  例:手が足りない


■英語でも↑と同じような表現はある。例えば、

  • 体の部分を使った表現ならば「from head to toe」。
  • 慣用句ならば「give 〜 a hand」。
  • 体の一部で人全体を表す表現ならば「head count(頭数)」など。


■身体動作は以下の5つに分かれる

  • 表象記号(エンブレム)  例:手を振りながらバイバイをするときの動作
    • 言葉の代わりに使うことができる→言葉と性質が似ている
    • 共有している人達の間でなければ使えない
    • 意図的に行う動作である
    • 動作とそれが表している意味の間の関係は恣意的である
    • 学習する必要がある
  • 例示子――何かの例を具体的に示す動作 例:手で大きさを示しながら「このくらいの魚を〜」 
    • 言葉を補う
    • 言葉の代用としては使えない
    • 意図的に使う
  • 感情表示
    • 基本的な感情の表情は文化普遍
    • 顔の表情はかなりの程度までコントロール可能
      • 表出ルール:どの場面でどの表情を出すかというルール。
      • 顔の表情の作り方は主に以下の4つ
        • マスキング:特定の感情を別の感情に置き換える 例:負けて悔しくても勝者を称える
        • 強化:表情を誇張する
        • 弱化:表情を弱める
        • 中立:表情の全てを抑制する。いわゆるポーカーフェイス。
  • 発話調整子 例:視線を合わせる
  • 適応子 例:貧乏ゆすり
    • 自分自身がその場に適応するために行う動作
    • 無意識のうちに行うことが多い


■身体接触は以下の2つに分けられる

  • 本能的身体接触 例:赤ん坊が母親に抱かれて安心する
  • 儀礼的身体接触
      • 専門職
      • 社会的
      • 友情
      • 恋愛
      • 性愛
    • 身体接触を始めることが出来るのは立場が対等か上の者


■コンテクストとは、あるコミュニケーションが行われる場全体を指し、前後の文脈、物理的な環境、対人関係など全て含む

  • 日本は、高コンテクストコミュニケーションスタイル→遠慮と察し
      • 聞き手は話し手の言いたいことを察する能力と責任が求められている→日本社会の同質性が前提?

発音をめぐる冒険('12) 第6回

一月ほど前からジムに通いだしました。トレッドミルでウォーキングしている最中、マシンに備え付きの小型テレビでなんとはなしに放送大学を視聴することがあります。文系人間なので、物理やら数学やらの番組が始まると他のチャンネルに切り替えてしまうことが多いのですが、語学や歴史、文学、芸術などはとりあえず見てみます。案外知的好奇心を刺激してくれる面白い科目も多いです。
学問に触れるのって楽しいですよね。社会人になって仕事に追われる今だからこそ強くそう思います。


おとといの金曜日はちょうどアイルランド訛りに関する英語の番組が放映されていました。後で放送大学のHPで調べたら「発音をめぐる冒険('12)」という授業だったようです。


日本人講師の方が、イギリス英語とアイルランド訛りの英語の発音の違いについてやアイルランドでの生活についてなどを、ネイティブのアイルランド人の方にインタビューしている場面がありました。アイルランド文学や国民的詩人イェイツにまつわる話が面白かったです。20歳くらいのまだ若い頃にロンドンでホームシックになりながら書いた郷愁あふれる詩について、「晩年のイェイツ本人が詩を朗読した音源をネットで聞いたことがあるが、社会的地位が高くなってからの朗読だったので権威的な読み方だった」というエピソードが語られていて興味深かったです。あと、アイルランド語で「乾杯」は「Slointe」と言う、とか豆知識も得ました。


余談ですが、ネイティブの年配の男性講師がやたらとセクシーな美声で少しびっくりしてしました。深くて低くて、ちょっと腰にくるような凄い声だった……(笑)。その先生、ステュウット・ヴァーナム・アットキン(Stuart Varnam-Atkin)氏というイギリスの方だそうです。肩書きに「放送大学客員教授」等と並んで「俳優」が入っており、納得。どおりで声が良い訳だ。

エル・グレコ展に行ってきた

上野で友人とお茶をする約束があり、ついでにエル・グレコ展を見てきました。

  • 会期:2013年1月19日(土) 〜 2013年4月7日(日)
  • 場所:東京都美術館
  • 当日券(大人):1600円


エル・グレコは16〜17世紀に活躍した画家。当時はヴェネチア領だったクレス島(現ギリシャ領)で生まれ、イタリアのローマやヴェネチアでも仕事をした後、スペインに渡り、最終的にその地で没。
この経歴を見てると、ヨーロッパの人って数百年も前から国境をまたいで仕事してたんだなと驚く。



正直なところエル・グレコって名前を聞いたことがある程度で、どんな画家なのかよくわかっていなかったんですが、久々に会った友人にリクエストされて行くことに。この友人は大学時代に美術史を専攻していたのですが、授業でエル・グレコを取り扱ったことがあるんだそうな。「人物画が個性的なんだよね。蛇みたいな体なんだ。ちょっとグロテスクで毒っ気があるから、好みに合わない人もいるかもしれないけど」と言っていました。


蛇みたいな体ってどういうこと??
ちょっとグロテスクな西洋画??

と疑問に思いつつ会場へ。週末の午後でしたが、わりと空いていたような気がします。


絵を見て、友人が「蛇みたい」と評した意味がわかりました。絵に描かれた人物たち、そのほとんどが何頭身か、と数えたくなるほど妙に細長い身体を持っているのです。確かに、細長くてニョロニョロしているといえばしている……。顔立ちというか表情も、何だか不思議な感じがしました。優美とか端正とか調和、そういうのではなく、妙にオーバーで動きがあるのです。なんとなく90年代くらいの日本の漫画やイラストと通じるようなものがあるように感じました。
暗い色調の絵画が多い中で時折イエローやブルーの鮮やかな衣装を身にまとった人物が登場するのですが、その色彩の鮮烈さはとても印象的。

うん、確かにとても個性的な絵です。

そして絵柄だけではなく、実在の人物を配した地上とエルグレコの想像した天上世界、双方を一つのキャンバスの中に描くなど独特な構図の作品もあり、面白かったです。


以下、特別印象に残った作品について個別に感想を書いてみました。






印象的だった作品

悔悛するマグダラのマリア

マグダラのマリアと言えば復活したキリストを最初に目撃した女性ですが、一方で娼婦だったととか性的に放埓な振る舞いを行っていたという説もあり、「悔悛するマグダラのマリア」というテーマは当然そういった説を下敷きにしています。このテーマを好んで描いた西洋の画家の例にもれず、エル・グレコマグダラのマリアを描いた作品を多数残しています。
その中で、私が一番いいなぁと思ったのは、1576年頃に描かれたもの。青い衣装を身にまとい、ほっそりとした右手を白い胸に当て、右上方に顔を向けているマグダラのマリアの姿が描かれた作品です。膝の上に大きな本と骸骨を乗せています。その顔が大変愛くるしい。お人形さんみたいな可憐な美少女です。美女というには顔立ちがあどけなくて美少女といいたくなります。純真そうで清廉な美貌、そして背景の空や彼女の纏う衣装の落ち着いたブルーともあいまって、いつまでも見ていたくなる素敵な作品でした。



巡礼者としての聖ヤコブ

1585年〜1602年頃の作品で、右手に身の丈ほどに長い杖を持ち、簡素な赤い布を肩から纏った立ち姿のヤコブ像を描いています。
力強い。美しい。抜群の安定感。赤を除けば茶色がベースの落ち着いた色調の絵ですが、会場で正面から見たときのインパクトはとても強かったです。私がちょうどこの絵を見ていた時、近くにいた40代半ばくらいの男性が絵の前で長い間じっと見入ってました。その気持ちわかるなぁ。本当に、惹きつけられる絵でしたもん。
エル・グレコの絵というと、『フェリペ2世の栄光』や『聖衣剥奪』『無原罪のお宿り』のようなたくさんの人物がぎっしりと描かれる華々しい大作が有名なようですが、上記の『悔悛するマグダラのマリア』やこの『巡礼者としての聖ヤコブ』みたいに一人の人物を丹念に描いた落ち着いた絵の方が私は好みかもと思いました。

円安の波に乗ってみる

アベノミクスやら三本の矢やら賑やかな昨今。
私個人は昨年秋の衆院選以降の景気動向の恩恵はまだそれほど実感していませんが、ここ最近はニュース等で経済の明るい話題が報じられていますよね。
昨日の日経新聞には、ゴルフ会員権が値上がりしてるという話や1台1500万円するベンツが売れ始めたという話が載っていました。日本株リーマンショック前の水準に近づきつつあるそうですし、為替もどんどん円安になってきています。

 【ニューヨーク時事】週末8日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、市場予想を大幅に上回った2月の米雇用統計を受けて売られ、急落した。円は一時1ドル=96円60銭と、2009年8月13日以来約3年7カ月ぶりに96円台を付けた。午前9時現在は1ドル=96円15〜25銭と、前日午後5時(94円78〜88銭)比1円37銭の大幅な円安・ドル高。
 米労働省が発表した2月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数は前月比23万6000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の16万人を大幅に上回ったほか、失業率も7.7%と前月から下落した。これを受けて、米景気先行きに期待が広がり、円売り・ドル買いが進行した。
 また、堅調な欧州、アジア株価を背景に投資家らのリスク回避の動きが後退したことから、比較的安全な資産とされる円を売る動きも強まり、円相場を押し下げている。
 ユーロは米雇用統計を受けて円売り・ユーロ買いが強まり、対円では一時1ユーロ=125円98銭と、2月13日以来約3週間ぶりの高値を付けた。同時刻、対円では同124円95銭〜125円05銭(前日午後5時は124円26〜36銭)、対ドルでは1.2990〜3000ドル(同1.3103〜3113ドル)、。(了)

深夜に上記のヤフーニュースを見て、私もこの円安の波に乗ることにしました。
といっても今から投資を始めるという訳ではなく、その逆です。利益確定のタイミングを図っていた外貨預金の米ドル定期をTTB=95.79で円転しました。これで、今まで持っていた外貨預金は全て整理されたことになります。
よーし、すっきりしたー!


今後さらに円安が進み為替レートが100円までいくのでは、との予想が各種経済誌に載っていることも承知しています。
でも、そもそも為替の勉強のために始めた外貨預金だし、お小遣いの足しにになればいいと緩い感覚でやってきたので、小額でも差益が出れば手元に利益を確保してしまうことにしました。欲張らず、がコンセプト。
我ながら、つくづく小心者だなぁと思います……(笑)
よく言えば堅実派?


私が外貨預金を始めたのは2009年11月です。当時、円ドル相場が80円台に突入した直後に米ドルを買い始めました。
その後は1〜2万円ずつ円高になるたびにチマチマと追加購入を繰り返し、同時に2年弱に及ぶ塩漬け状態も味わい、2010年に豪ドルの、2011年にはユーロの外貨口座も開いたりしつつ、気付いたら早3年3ヶ月が経過。
豪ドルとユーロは数ヶ月持っただけですぐに円転してしまいましたが、米ドルは意外と長くやってたなー。


期間が長い割りに、ご覧のとおり(↓)利益が少ないのが悲しいところですが。3通貨合計でも3万4千円程度……。
まぁ、でも、もともとの投資額が少ないので仕方ないんですけどね。



【米ドル】

  • 預入円貨額合計:268968円
  • 払戻円貨額合計:298175円 
  • 利益     : 29207円


【豪ドル】

  • 預入円貨額合計:40000円
  • 払戻円貨額合計:43945円
  • 利益     : 3945円


【ユーロ】

  • 預入円貨額合計:20000円
  • 払戻円貨額合計:21210円
  • 利益     : 1210円

でも、外貨預金楽しかったなー。
商品性はシンプルだし、銀行によっては金利優遇や為替手数料優遇のキャンペーンをよくやっていて利用しやすいし、塩漬け期間に突入しても長く腰をすえて円安になるのを待っていればいいのだから特にドキドキハラハラすることもなく私は結構楽しんでやれたなと思っています。
なにより為替に敏感になるので、日々の経済ニュースにも自然と関心が向くようになります。

最近は手数料や税金の安いFXが人気で、外貨預金をやる人は減っているとは思いますが、やってみると外貨預金も案外悪いものでもないかなぁと思います。




ところで、外貨預金以外に投信も持っているのですが、そちらは残念ながら現状まだマイナスで……。このアベノミクスでの回復に期待です。

謹賀新年 2013年

あけましておめでとうございます。


2013年もいよいよ始まりました。


昨年は初めて個人業績を表彰されたり、資格に合格したり、職場に後輩が入ってきたり、担当項目の責任が増したりと、主に仕事面で変化と進歩のあった年でした。一方で、プライベートではあまり変わりばえがなかったので、今年はそちらを充実させていきたいと思っています。


というわけで、新年の抱負は、

  • 料理
  • 整理整頓
  • 美容
  • 恋愛

この4つを頑張ること。 


【料理】
昨年に引き続き、今年も休日を中心に作っていきたいと思います。実は料理本も数冊買ってあるのに、まだ作れてないレシピが結構あるんですよね。カジキのねぎ味噌焼き、棒棒鶏、野菜たっぷりのスープカレー、バジルソースのパスタ、エビチリ、クリームシチュー、オニオングラタンスープとか作ってみたいなぁ。自分で作ったものを食べると愛着がある分なんか美味しく感じられるし、料理って楽しいです。



【整理整頓】
少し前に断捨離という言葉が流行りましたね。私も今更ながら物の少ない暮らしを実践しようと昨年11月くらいから掃除と部屋の模様替えに試行錯誤を続けています。家具も幾つか変えたいので、長期的にやるつもりです。掃除の基本は、1.物を捨てる→2.物を収納する→3.部屋のインテリアを調えると段階的に行うのが一番効率的と言われますが、私はまだ1.の段階。すっきりとした綺麗な部屋を目指して、押し入れやクローゼットの中をひっくり返し黙々と不要な物を処分しています。3.のインテリアに凝れる段階までたどり着いたら、お洒落でモダンなデザインのファブリックを買いたいなぁ。それで、白とグリーンを基調にした素敵な部屋にするんだ……!



【美容と健康】
メイクとネイル、基礎から勉強したいです。メイクは今まで我流でやってきたけど、もっと上手くなりたいんですよね。基礎化粧品も安さだけじゃなくて品質に意識をもうちょっと向けて揃えていこうかなと考えています。目指せ、美肌美人! ネイルは今まで全然やったことないので初チャレンジです。器具から揃えないといけないけど、仕事柄派手なものはできないのでシンプル路線でボチボチやっていく予定。そして、何より一番の目玉はダイエットです。最近寒くなってきてからサボりがちだったウォーキング、しっかりやらないとなぁ。筋トレとストレッチもしっかりやるぞ。あと、最近自分の女性としての体をしっかり把握したいという気持ちが芽生えてきたので、基礎体温の計測を再開しようと思います。




【恋愛】
20代も後半に入り、いわゆる適齢期まっただ中であります。ちらほら同世代の結婚話も入ってくるようになりました。それで焦っているという訳ではないのですが、私自身も今まであまり興味のなかった「結婚」「妊娠・出産」「家庭」、そういったものに不思議と関心がいくようになってきました。ふとした瞬間に、パートナーが欲しいな、子供を産みたいな、自分の家庭を作りたいなと考えることがあるのです。まぁ、お相手がいないことには話が進まないので、今年は異性との出会いに積極的になりたいなと思っています。とはいえもともと奥手で恋愛経験も乏しいのでゆったりしたペースにはなるでしょうが、動かないことには始まりませんしね。真面目に将来を考えられる男の人と出会えたらいいなぁ。





今年もよろしくお願いします。
皆様にとってもこの1年が素敵な年になりますように。

としまえんのあじさい祭り


以前、そうか公園へアジサイを見に行ってきたという話を書きましたが、実はその後、6月中にとしまえんあじさい祭りにも行っておりました。既に11月に入っていますので季節外れもいいとこですが、せっかく記事を書き終えたので訪問記をUPします。


150品種10,000株のアジサイが敷地内にあるとしまえんは、2003年から毎年あじさい祭りを催しており、今年は記念すべき10回目だったんだとか。年々株数や品種を増やしてきたこの園の10年の歩みがわかるような展示もありました。ちなみに2012年の開催期間は6月1日(金)〜6月25日(月)でした。


私が行ったとき、ちょうどあじさい園の造園スタッフがガイドをつとめるツアーをやっていたので参加させてもらいました。「何事にも先達はあらまほしきもの」とはよく言ったもので、やはり園芸的な知識や造園裏話をプロの方から教えてもらうのは面白かったです。アジサイ園の近くに昆虫館が建っている理由、育種家が交配した珍しくも美しいアジサイの解説など盛りだくさんでした。



会場に入ると、すぐにたくさんのアジサイが出迎えてくれました。




フェアリーアイが可愛すぎる


一口にアジサイといっても、その姿かたちは多種多様。古くから園芸種として人気があったため国内外で品種改良が進んでいるからです。私は一般的な西洋あじさいのモコモコとしたてまり状の形も好きだけれど、ちょっと変わった形のアジサイもいっぱい見れて楽しかったです。

そんな数多くのアジサイの中で、今回一番私が気に入ったのは、‘フェアリーアイ’という品種でした。ご覧の通り、華やかでそしてとっても愛くるしい! 本当に素敵だなー。名前も‘妖精の瞳’だなんてファンシー。

このフェアリーアイ、面白い特徴があります。色と形が移り変わるのです。花色は、ブルー(紫)orピンク→緑→紅という風に変化します。紅色になる頃には秋になっているので、かなり長く楽しめる品種ですね。形も、最初はガクあじさいのような見た目から、次第にてまり状になるんだとか。

「最近では、フェアリーアイを母の日に送る傾向があるんですよ。ブルーのフェアリーアイは父の日に、という人もいます」とガイドの方に教えてもらいました。そうなんだ、知らなかったなー。母の日といえばカーネーションというイメージが強いですが、アジサイという選択肢もありだったのか。確かにこのフェアリーアイなら見栄えがするしボリューム感もあるので、プレゼントされたら嬉しいでしょうね。





多彩なアジサイ


こちらは入り口近くに咲いていた株なのですが、めちゃくちゃラブリーですよね? ガクの部分の形が可愛い……!



こちらの白い方は、ガクの部分が細長い形をしています。なんとなく線香花火を連想してみたり。



可愛い。



こちらのてまり咲きは、ほんのりと淡い藤色が上品です。



この紫色の縁取りのある花はジャパーニュミカコという日本で開発された品種だそうです。オランダの世界園芸博覧会で2002年に金賞を受賞したそうな。



純白のアナベル。なんとなくアジサイというとピンクや紫や青といった色を思い浮かべますが、最近はアナベルをお家で育てている方も多いですよね。ちなみに東京サマーランドアナベルの株数が大変多く、あじさい園の一面真っ白になる眺めが有名です。






透き通るようなブルーが美しいヒメアジサイ。‘紫陽花寺’として有名な鎌倉の明月院は、意図的に境内の紫陽花をこのブルーで統一しているそうです。行ってみたい。



記憶違いでなければ、確かこの写真を撮った辺りに昆虫館が建っています。なぜとしまえんではアジサイ園に隣接するように昆虫館が建っているのか?といえば、希望者へカタツムリを貸し出すためなんだそうですよ。つまり、「紫陽花の写真を撮るなら一緒にカタツムリも撮って、さらに季節感の溢れる写真を演出したい!」という需要が簡単に叶えられるようになっているわけです。面白いサービスですよね。




このブルーとピンクの微妙な入り混じり方が好き。






まとめ

としまえんの紫陽花園、大変楽しめました。ガイドツアーはいろいろ豆知識も教えてもらえて無料なのは嬉しいです。


というわけで紫陽花には満足したのですが、一方でとしまえんのアトラクションゾーンの閑散とした様子が印象に残りました。平日に行ったせいもあるかと思いますが、昼間なのに遊園地とは思えないほど人の姿がまばらで、しーんとしていたんですよね。ガラガラでまるで貸切状態のようなアトラクションも少なくなく、フードコートも賑わいがなく。空が灰色の曇り模様だったこともあって、なおさら寂しい雰囲気が漂っているように見えてしまって、なにやら切ない気分に……。

としまえん、頑張ってほしい。