OG訪問を受けてみて


帰宅途中、電車の中で携帯をいじっていたら、家族から「○○さんって子から電話あったよ。帰ってくる頃にまた電話するって。大学3年がなんたらって言ってたから、その頃のゼミの友達だと思うよ」という内容のメールが入りました。


親しい友人なら私の携帯のメアドを知っているはずだし、親しくない人なら自宅の電話番号は知らないはず。わざわざ自宅に電話かけてくるなんて珍しい。名前に心当たりもないし、誰なんだろう、もしかしてヘンな業者だったりして……??
と不審に思いつつ帰宅したところ、タイミングよく電話が鳴りました。


「△△大学の○○と申します。現在就職活動中なのですが…」
と礼儀正しく用件を申し出てくれたおかげで、やっと大学3年生のときの同級生からではなく(家人が勘違いしていたようです)、現在大学3年生の後輩からのOG訪問依頼の電話だったことが判明しました。


そういえば就職決まったとき大学の就職課にアンケートみたいなの提出したような記憶があるなぁ。後輩はそのアンケート用紙を見て就職課から連絡先を聞いたそうです。


面識のない相手からいきなり電話もらうとちょっとみがまえちゃいますが、電話の応対にとても好感を持ったのと後輩に頼りにされたのが嬉しかったので、そういうことならと後日会う約束をしました。



実は、私、OB・OG訪問はするのもされるのも初めてでして。
私自身まだまだ職場では一番若い下っ端で日々教育される立場なので、偉そうに語れるものなんて、正直ほとんどない。どんな話をすればいいのかわからず、ネットでちょっと調べたり、会社の同期に経験談を聞いたりしました。訪問するほうもドキドキすると思いますが、OG訪問される方も結構ソワソワするものなんですねー。


当日は、食事を取りつつざっくばらんにお話をしました。業界や会社のこと、働くようになって感じたこと考えたこと、職場の人との人間関係、休日の過ごし方、面接対策の仕方、エントリーシートの書き方……など。事前にこれは伝えておこう、と思っていたことはだいたい喋れたかなと思います。本音でわりと熱く語ってしまった(恥)。


いくら先輩後輩とはいえ初対面の人と数時間も話せるものなんだろうか、と会う前は心配していたのですが、まったくの杞憂でした。とても会話は盛り上がりました。母校の絆パワー、恐るべし。


後輩のお話を聞いていると、やっぱり就活に際して不安に思うことは多々ある、とのこと。
そりゃそうでしょうとも。学生にしてみたら、社会人になるというのは未知の世界に足を踏み入れることだもんなぁ。しかもこんな就職氷河期と言われる経済状況だしね。


大変でしょうが、こんなに会社をたくさん見て回れるのは就活生の特権ですから、多種多様な会社や職業に興味を持ってアクセスしていくことはとても大切だと思います。お金と時間の許す限り、いろいろなところを自分の足で回ってみるととても有意義な発見があるはずです。自分にあった会社を選ぶためには、間口を窄めちゃもったいない。世の中には本当にいろいろな仕事がありますから。
OG訪問までして頑張ってる後輩の努力は実を結んでほしいなぁ。





それにしても、「あんな仕事も面白そうで興味を持ってるんです」「この業界とあの業界と、こちらの業界にも行ってみたい」と夢を抱いて語る後輩の姿は、日々の業務に追われる私にとっては正直羨ましく、眩しくさえ見えたのでした。まだまだ選択肢が無数に広がっているというのは素敵なことだよー。


ちなみに、久々に母校やその周辺の話が聞けたのも面白かったです。画像は私が大学生だった頃通学に使っていた自転車なんですが、この自転車を置いていた駅の無料駐輪場が有料に変わったというニュースは驚きでした。私を含め、母校の学生の多くが毎日お世話になっていた駐輪場です。時代の流れなんでしょうが、なんだかちょっと寂しい気もしますね。