東京ベイエリアと浜離宮のキバナコスモス


23年度上期の期末月に突入し、仕事がますます忙しくなった9月初旬、某日。


お花だ……!お花を見て癒されたい……!
という思い抑えがたく、関東圏内で手軽に行ける花の名所を探していたところ、浜離宮恩賜庭園のキバナコスモスがちょうど見頃を迎えると知って、さっそく行ってきました。


キバナコスモス


浜離宮恩賜庭園には、約15万本のキバナコスモスが植えられているそうです。
私が見に行ったときはちょうど満開、しかも好天にも恵まれ、綺麗に見えました。嬉しいなぁ。


「黄花コスモス」という字面からなんとなく淡いイエローの花弁を想像していたのですが、実際見てみるともっと赤みが強く、鮮やかなオレンジ色の花でした。濃い花色といい、「野生美」という花言葉といい、明るさや力強さを想起させる花です。帰宅してからメキシコ原産だと知りましたが、確かにこの花は情熱的なラテンアメリカのイメージにぴったり。




この公園は都心のど真ん中にあるので、周囲にはスーツ姿のビジネスマンが大勢闊歩していました。高層建築もあっちこっちに建っています。
ビジネス街の高層ビルとファンシーなお花畑が一枚のフレームに収まるというのも、妙にちぐはぐでなんだか面白い光景だよなー。
あのビルで働いてたら窓の外にお花畑の広がる職場ってことになると思うと、ちょっと羨ましいかもしれない。





オレンジ色に混じって、ところどころ白やピンクのコスモスも咲いていました。



やっぱり見慣れたピンクのコスモスも可憐で可愛いです。





浜離宮庭園の一画に位置するこのキバナコスモス畑は、今の時期庭園内の一番の人気スポットのようで、カメラを手にした見物客や外国人観光客で賑わっていました。もちろんコスモス畑に集まってきたのは人間だけではありません。蜜の香りに惹かれた虫もたくさん飛び交っていましたよ。


キバナコスモスは暑さに強い植物とのこと。秋晴れの強い陽射しの中、元気いっぱいに咲いている様子が印象的でした。


意外と広い


園内は案外広々としていて、コスモス畑の他にも、大きな池があったり、林があったり、またこの写真のような芝生の広場があったりしました。


入園料がかかるせいか近隣で働くサラリーマンがお昼の休憩をしに来る姿はほとんど見かけませんでしたが、社会科見学中の中学生らしき集団はお昼時に見かけました。教師に引率されてきて、レジャーシートを敷いてお弁当を食べ始めた子どもたち。ワイワイガヤガヤと楽しそうで微笑ましい。開放感のある気持ちの良い場所だったので生徒さんたちもご飯が美味しかったでしょうね。





ナスの花。




潮入の池


こちらは園内の潮入の池の写真。この池は東京湾に接しているという立地を活かして作られています。海と繋がっている部分の水門を調節し、海水が出入りできるようになっているのです。潮の満ち干によって池の趣を変える効果があるんだそうですよ。風雅ですね。


ちなみに手前の建物は、池の中に浮かぶ中島の御茶屋。抹茶をいただくことができるとのこと。


魚が跳ねたしるしの水紋が、ポチャリという水音とともにあちこちよく起きていました。釣りとかやったら凄くよく釣れそうだ(もちろん釣り禁止区域でしょうが)。


その後は、この園内にある船着場から遊覧船に乗って隅田川を登り、浅草まで行って帰ってきました。


アクセス


浜離宮庭園公園へは、JR新橋駅から汐留の高層ビル群の間を縫って歩いて行くと10分ほどでつきます。
または、ゆりかもめ汐留駅の方が近いので、そちらから行ってもいいかもしれません。



まとめ

摩天楼に囲まれたお花畑という光景が面白かったですし、青空に映えて色鮮やかなキバナコスモスはとても綺麗でした。広々とした静かな空間で癒されました。満足。


そういえば、去年も9月に漫珠沙華を見に行ったんだった。秋は春と並んでお花が綺麗な季節なので嬉しいです。今年は秋バラも見に行けるといいな。